2015年4月27日月曜日

横山光輝三国志で説明するカルカソンヌ

私が今とてもハマってしまっているボードゲーム、カルカソンヌのすべては、横山光輝三国志ですべて説明が付くことが判明しました。横山光輝三国志が大好きな方は、きっとカルカソンヌも大好きなはずで、カルカソンヌが大好きな人はきっと横山光輝三国志も大好きなはずです。

※画像的にアレなのでゾンビブログに記事アップします。

カルカソンヌは都市(城)、道、草原、修道院からなるタイルをつなげて、自分の配下のコマをうまく使って点数を競うゲームです。ちょっと三国志っぽくなくもない。

さて、カルカソンヌは最初にスタートタイルという決まったタイルが置かれており、リップ片と呼ばれる一辺の都市タイルを最初の手番で引くことができるといきなり4点入るので、最初は「リップ片よ、来い!」とみんなドキドキします。

 
このように運よく初手でリップ片を引いた場合は、横山三国志的にはこう言うとよいでしょう。鉄球を振り回しながら言うと効果的ですが、危ないのでやめましょう。
 
 




はい、こんな感じでいきます。

自分は基本的に1対1のカルカソンヌしかやらない派なのですが、カルカソンヌは複数人でワイワイ楽しむこともできます。そんなときによくあるのが共闘シーン。写真では赤、黄、緑、青の4人でプレイしており、左側の大都市を赤、黄、緑で完成させようとしています。



これはもう、あれですよね。そう有名な桃園の誓いです。義兄弟の杯をかわし、共に戦おうと誓うあれです。


でも、大体裏切りに合います。ひとつの都市に対して、コマを多く置いてある人のみがその都市の得点をもらえるのです。(3人仲よく1コマずつであれば、全員に点数が入る)
写真では緑が乗っ取りを仕掛けている図です。


三国志だったらまさか桃園の誓いが破られるということはあり得ない展開ですが、カルカソンヌではよくあることです。



そして都市が完成してしまう。緑に28点!
※都市が完成すると『(都市タイル数+紋章数) x 2』点になります。


こんなときはいろいろな反応をするとよいでしょう。

 
 
 
カルカソンヌは自分の持ちコマ7個を1個ずつタイルに配置し、完成したら点数が入りコマが戻ってきます。完成しなくても最後に点数は入りますが、うまくコマを戻るように配置していかないとどんどん苦しい状態になります。逆にいうと、相手のコマを戻ってこないように自分のタイルを配置して邪魔することもできます。自分には点数が入らなくても、相手のコマをコロすことにより優位に立つことができるのです。

上記は、もう青のコマは戻ってくることが無い悲惨な図です。


もうこうなっては何もできません。あきらめましょう。号泣するか、病に伏せりましょう。

 


自分は今度初めてカルカソンヌ日本選手権に出れることになったのですが、日本選手権に過去出ているような方々と対戦しても大体こんな感じで謙遜してきます。



これ以外にもいくらでもカルカソンヌ≒横山光輝三国志な場面がいっぱい。
カルカソンヌをやろう!横山光輝三国志を読もう! 
 
(了)

2015年4月14日火曜日

【2015年4月】ボクの思う、競技カルカソンヌの作法について

本日は、競技カルカソンヌの作法について考えたいと思います。
ただし、ルールとマナーが入り混じっていて、マナーについても人それぞれなところがあるのでガッツリ間違っている可能性もありますので、その場合は"優しく"指摘していただけると助かります。

ひとまず、メビウスゲームズさん主催のカルカソンヌ日本選手権の開催ルールページに書かれているものは公式ルール、公式マナーとして扱います。公式ルールは赤いフォント、公式マナーは青フォントで示します。あとは自分の考えも交えてかかせていただきます。

※2015/04/14時点では2014年 カルカソンヌ日本選手権開催ルールになります。
これからどんどん変わっていくかもしれませんのであくまで現時点での内容になります。


■ゲームの流れについて

写真付きで説明したいと思います。

手番の基本的な流れは、ルール上こうなります。
手番は、タイルを配置し、コマを配置し(任意)、必要なら得点計算をして得点ボードのコマを移動させるまでとします。手番プレーヤーだけでなく、相手に得点が入っている場合もそこまで行って手番終了です。』


青の手番で通称オスピーを引いた場面です。


公式ルールには一度配置した(手から離した)タイルは、その配置が有効である限り再配置はできません。とありますが、上記は有効な配置ではないので変更は可能です。うぐぐ、こうでもない、ああでも無いと悩んだときにちょっと離れたところに置いて考えるのもアリのようです。
でも、バッチシ配置したあとに再配置は出来ないとルールで明記されているので気をつけてください。

タイルを配置し、修道院を完成しつつ、自分の4点都市と相手の8点都市を完成しました。

ここですぐさま得点を数えたいところですが、9点の草原に寝たいので先にミープルを配置します。
ルールには手番は、タイルを配置し、コマを配置し(任意)、必要なら得点計算をして得点ボードのコマを移動させるまでとします。手番プレーヤーだけでなく、相手に得点が入っている場合もそこまで行って手番終了です。』とあり、タイルを配置し、コマを配置する、その後に得点ボードのコマを移動させる、のが正しそうです。

ただし、日本語的に順序については言及していないので公式ルールかは不明。でも、2014年世界選手権決勝で世界チャンピオンとなった望月さんの得点ボードのコマを動かした後にミープルを配置したことが問題となったというか指摘されていたみたいなのでおそらく、正しいと思われます。
なお、世界選手権決勝は特殊な一戦となっており、巨大タイルでのカルカソンヌとなり、得点ボードのコマを動かすのはプレイヤー自身ではなくスタッフがおこなっていたためで望月さんがマナー違反をしたわけではない模様。あとは言葉の問題もあったのかなあ。

この写真では草原に寝ていますが、『その手番で置いたコマが直後に得点計算により戻ってくる場合でも、いったんコマの配置は行ってください。とあるように未配置の都市の完成などでも一度ミープルを配置します。


待ちに待った得点ボードの移動です。
手番プレーヤーだけでなく、相手に得点が入っている場合もそこまで行って手番終了です。』とあるように自分のだけでなく、相手の得点も自分でおこないます。

また、『得点ボードのコマを移動させる場合は、誤解とミスをなくすため、声を出して、どうして移動させているのかはっきり言ってください。たとえば、「この道が完成し、5点なので、16点から21点に移動させます」。』とあるように、この場合は、「修道院完成で9点と都市完成で4点で13点、青が6点から19点。黄色は都市完成で8点。5点から13点」などと宣言します。
ズルするプレイヤーはあまりいないと思いますが、うっかり動かすべきコマではないものを動かしてしまうというトラブルもたまにありますので、相手の宣言もしっかり確認したほうがよいと思います。

その後、ミープルの回収になります。ミープルの回収をしてから得点ボードを動かしてしまうときもよくありますが、手番は、タイルを配置し、コマを配置し(任意)、必要なら得点計算をして得点ボードのコマを移動させるまでとします。』とあるので、ミープルの回収のほうが後であるのが正だと思われます。

(4/18追記) 日本語的にミープル回収についての順番は言及してませんね。完全にいつもやってることが正しいと思って書いてしまいました。というわけで、先にミープル回収してから得点ボードを動かすでもよいようですね。自分もたまにその順番になってしまうこともあったりもするので。。。(むしろ日本語的には得点ボードのコマを移動させるのが最後とも見えますね)
自分の少ない経験上では、さきにミープル回収しても、先に得点ボードを動かしても、特に指摘されたことは無いし、どちらでもいいかもですね。

なお、うっかり喜びすぎてミープルの回収忘れをしてしまうこともあります。
『既に完成しているエリアにコマが残っていたり、間違ったタイル配置をしていることが後になって気づいた場合などは、時間を止めて両者で協議してください。話がまとまらない場合は、スタッフが判断させていただきますので、それに従ってください。』と公式のマナーとしてありますが、ここで言っているのは完成後に得点を既に動かした否かといった意味だと思われます。
本来は自分の時間を使ってコマの回収までするわけですから、相手の手番ではなく自分の手番のときにコマを回収するのが正しいと思われます。なお、自分の手番での相手のコマの戻し忘れ(この写真では黄色のコマ)については相手の手番であってもすぐに戻してあげるべきかと思います。(これでも結果相手の時間を使わせることになると思うのでしっかり謝りましょう)

また、『間違ったタイル配置をしていることが後になって気づいた場合』ですが、これはすごく難しいです。去年の日本選手権でもありましたが、公式化してほしいものです。接戦のときに自分がやっちゃっていたら「相手だって気付いていないんだしいいじゃん」となるし、コマの配置した場面などすごくややこしくなります。『時間を止めて両者で協議してください』とのことですが、絶対ギスギスしちゃいそう。

さて、最後にチェスクロックのボタンを押してターンエンド、となります。うっかり押し忘れてしまうパターンもなくはないので気をつけましょう。時間は大切です。

そして、タイルをひきます
タイルは自分の手番終了後に引いてもかまいません。とあるように相手の手番中に、先にタイルを引くことが許されています。世界選手権でもいたそうですが、たまに後引きスタイルのひともいるそうです。でも、勿体ないですよね。でも、そういうタイプの人って盤面をしっかり見れていそうで強そうですね。

■チェスクロックについて
『ゲームはチェスクロックを使い一人15分持ちとします。持ち時間を使い切った場合は、その時点で負けとし、途中経過にかかわらず50点差の勝負とします。』

これまでの日本選手権で使われていたタイプです。おそらく、今年もこれかと。自分が持っているのはこれの黒いバージョンです。
自分側の上にあるボタンを叩くと相手のボタンが上がり相手の時間が進みます。

『後手番のプレーヤーはチェスクロックをどちら側に置くか決めることができます。』

カルカソンヌは先手有利と言われていますので、後手になった場合にはチェスクロックを自分の右側に置くか、左側に置くか決めることができます。あまり自分は気になりませんが実はボディブローにように何かに作用しているかも。ちなみにスタートタイルの配置向きも後手番が決めていいとしていたような気がします。

『問題が発生した場合や、タイル全体を移動させなければならない場合は、両者の合意の元チェスクロックのポーズボタンを押して、時間を止めることができます。』とあります。普段チェスクロックを使われていない方はわからないと思いますが、右下の小さなボタンがそれです。「PAUSE」と書かれているので見ればわかります。

■山札の配置
山札については公式では語られていません。適当に置くでよいと思います。
中には、1山7枚ずつの10山作って、残り1枚を先手に、とやられている方もいます。こうすると、なるほどスタートタイル1枚を含む72枚があるかどうか数えれます。また5山ずつ相手と取り合うってことをしているようでしたが、自分の山、相手の山と分けることで不正が行えそうな気がしなくもないので自分はあまり好きではないです。拡張の塔についているというタイルホルダーを公式で使ってくれると不正も起き難いし良いと思うんですけどね。

■右手と左手
基本的に片手でプレーするのがマナーとされていると思われます(非公式)。時間が無くなってくると少しでも早くプレーしたいので右手でタイル配置して、左手でチェスクロック押したくなったりもしますが。

■先手と後手
これは大会特有の話なので蛇足です。
先日のミープルズ予選の最初に自分VS仮面のときの先手、と後手どうします?という面白問答があり、相談の結果自分が先手を譲ってもらうということがありました。
『予選での先手は、それまでの先手回数が少ないプレーヤーが行うこととします。予選1回戦や、両プレーヤーが同じ回数先手を行っている場合は、じゃんけんで先手を決めます。』とのことで、日本選手権的にはじゃんけんが正しく、相談で決めるのはNGだったのかもしれません。