2019年10月22日火曜日

I love KLASK Part6

KLASK新曲リリースまで時間がかかりましたが、ようやく今回で終わりにします。
日本大会から一ヶ月半もかかってしまった。。

でもその間も定期的にKLASKの練習もしていて、あの頃の自分よりもだいぶKLASK上手くなったと思います。世界選手権の衝撃をPart4でも書きましたが、今はもう奴らと遜色ないと思っています。新型ビスケットのセクシービスケットが彼らのプレイをかっこよく見せていただけだったのです。

とはいえ、私が日本最強かと言われたらそうでもなく、元カルカソンヌ世界チャンピオンである、"もっちー"こと、もちづきが今は最強だと思う。彼のKLASKへの貪欲さはヤバい。10月にドイツのエッセンでカルカソンヌ世界選手権が控えているというのにKLASKばかり。あ、でもカルカソンヌ世界選手権の前日にエッセンでKLASK大会があり、それにも参加するとのことなのでかなり期待しちゃう。

なんてことを書いたけれどもKLASK日本大会の覇権がどうなったかをこれから書いていきましょう。

ええと、前回までのKLASKは、決勝トーナメントに進んだところまで書きました。ベスト8です。



オランジくんとの1回戦!
前回の記事に書きましたが、オランジくんの傾向は分析しきっていたので、不安なし。ただし、決勝トーナメントは3セットマッチかと思いきや、1回戦までは1セットマッチとのことで、ミスは出来ない戦い。

そうそう、嬉しかったのは予選グループでは各グループでテーブルが分かれていたのですが、決勝トーナメントからは一つのテーブルのみでみんなが自分の試合を観てくれる状況だったこと。もともと準決勝からそうする予定だったらしいのですが、予選グループの進みも早く、私の意見も参考に(?)してくれたみたいでそうなりました。
世界選手権もこのスタイルですので、次回も続けてほしいと思います。



予選敗退したミロさんが着ていた、けがわさんの想いが乗った(?)ケニツィアBGGユニフォームをお借りしつつ、早々に2点連取して余裕の立ち上がり。スコンク(6-0)狙っちゃうぞと内心思っていたら、オランジくんのバックハンドの2レイルズが炸裂。2-1。あなたそんなショット持ってんじゃん。

世界選手権動画の審判の真似で兄が白い手袋をして(勝手に)落ちたビスケットを拾っていたのだけれども、実況のグリーンマンに「何で白い手袋をしたひとがいるのかわかりませんけれど」と突っ込まれながら試合が続きます。こっちは真剣だよ!w

オランジくんのストライカーに1個ビスがついたところを見て、冷静にドリブルからのダブルビスケットも決めて、会場も盛り上がる。気持ちE!
 
そんな感じで5-1。むふふふふ。
と思いきや粘るオランジくんもダブルビスケットを決めてきたりと5-3と巻き返される。
顔はニヤけつつ、内心あせる私。実況のグリーンマンにそれを見透かされました。

グリーンマン「ちょっと顔の余裕がなくなってきましたね!」
見兼ねたゆれひ「おい!ちゃんとやれよ!」
グリーンマン「まここさんの応援者はあんまり品がよろしくないですねw」
会場「「「どっ」」」
この試合でわたしはほとんどフォアハンドが打てておらず、おそらく緊張していたんだと思いますが、最後は最高のコースのフォアハンドの2.5レイルズが打てて、たまらずオランジくんのKLASK(オウンゴール)を誘発して勝負あり。準決勝進出です!
(ひっそりと1回戦敗退のナポさん)
 
さてさて、準決勝の相手は、アカミネさんか、予選リーグでも同じだったりーさん。
この試合を観戦し、準決勝に備えます。とはいえ、水道橋予選でアカミネさんに負けて実力は知っていたのでアカミネさんだろうなと思っていました。
ところが試合展開はまさかのりーさん優勢。5-2のスコアまでいき、アカミネさん絶体絶命。
・・・
結局、驚異の粘りでアカミネさんの勝利。
すごいすごいよアカミネトウマ。5-2からの逆転はなかなかない展開。
だが、舞台は整った。本当は決勝で会いたかったけれども、地区予選で負けた相手に準決勝でリベンジするという筋書き。
 

まここ「水道橋を思い出しますね」
 
準決勝からは3セットマッチで、会場のライトは消され、KLASKにスポットライトが照らされます。結構まぶしいけど、素晴らしい舞台。
 
最初からビスケットをお互い飛ばし合う展開。さすがアカミネさんだ。楽しい。
最初の1点はわたしのフォアハンド。表情を少しも変えないアカミネさん。
すぐさまバックハンドのサーブで得点を返される。さすがだ。
 
アカミネさんはあの大会の緊張感+ストライカーの滑りの中、正確なショットが光った。サーブも正確。何本やられたことか。。その二の腕の筋肉もたくましい。
 
1セット目は4-6で取られる。やだ、これ水道橋と同じじゃん。
 
2セット目の最初はダブルビスケットを狙ったわたしのストライカーがアカミネさん陣地に飛んでしまい制御不能で失点。やばい。完全に表情が硬い。
 
サーブも決められ、ダブルビスケットも決められ、はわわわわ。
おまけにKLASK(オウンゴール)までしちゃう始末。。。
 
気付いたら2-5。「終わりたくない」とわめく私。しかし、エンジェルは私に微笑まなかった。
 
2-6で終了。終戦。
 
いやー、強かった。KLASK合宿で常勝の私が一度も勝てたことのない相手のアカミネさん。強い、強いよ。
 
結局、アカミネさんは決勝の相手のおーはらさんに勝利し、優勝。初代日本チャンピオンとなりました。おめでとうございます!いつかリベンジしに水道橋のジェリージェリーカフェに伺います!
 
その後、私はさきこさんと3位決定戦を戦いました。
優勝しか目指していなかったので3位決定戦のモチベーションは低かったですが、勝てばKLASK4がもらえるということで踏ん張りました。
 
1セット目は、うん?おや?あれ?やるじゃん?やだ!やられちゃった!と取られてしまう。が、練習は裏切らない、ということでその後2セットを連取し、勝利。
 
 
3位の賞品KLASK4をいただきました。競技KLASKとはまた違った感じで、4人のワチャワチャ感を楽しめます。

優勝できなくて心の中で泣いていたけど、精いっぱい強がった表情
  
写真撮影が長すぎて苦笑いw
 
 
■KLASK日本大会を終えて  
 
>カワダさん
素敵な大会を開催してくれてありがとうございました。会場の雰囲気も最高で、今まで観たり出場した最高レベルのボードゲーム大会でした。ぜひ来年も開催して、世界につなげてほしいと思います。実際、Youtubeの盛り上がりや私の周囲でも、日本のKLASKの熱は来年さらにレベルアップしていると思いますので、今年の4位までのプレイヤーにはシードを与えてくれると嬉しいです。シード権があることで、大会としてこれから続いて行った時に励みにもなりますし、次の大会が盛り上がります。ぜひご検討を。
今回の大会は全体的に大成功でしたが、KLASKのテーブルの水平がうまくでていなかったのはぜひ改善いただけるとプレイヤーとしては嬉しいです。
また、名古屋からはるばる来たプレイヤーもいましたが、予選リーグの試合数が少し物足りない気がしました。今回KLASKの大会での1試合の時間も見えたと思いますので、例えば大会出場者数を増やして予選リーグの試合数を増やしたり、同一の相手と2試合するなど。世界大会では予選リーグの5人だか6人のうち1人しか落とさずに、決勝トーナメントにいっぱいいけるようになっています。その分大会の時間も伸びてしまいますが、落としどころを見つけていただければ嬉しいです。
 
そんなの細かい話よりも必ず来年も大会の開催をお願いします!!!
 
>KLASK合宿のみんな
KLASKが楽しいのはみなさんのおかげです。(当たり前ですが)最近は少し熱が下がってきてしまったかもしれませんが、たまに遊んでください。新しい相手とKLASKできるのは喜びです。いつものガチメンバーだと真剣&競技的すぎてせっかくのKLASKをやっているのに笑いがあまりないんですよね。一緒に高いレベルに行くも良し、笑うのもよしです!
 
>兄
いつでもやりたいので暇なときにKLASKカフェをオープンしてください。やりましょう。
 
>奥さん
一番の練習相手なので1日5ゲームはやり続けたい。あなたのおかげで日本大会も活躍ができました。来年は一緒に出ようね。
 
 
 ■KLASK大会 エンジェルカップの開催告知
 
 KLASKフリークであるKLASK合宿メンバーを中心としたミニ大会「エンジェルカップ」を開催します!詳細は別途告知があると思いますが、KLASK日本大会に出ていた方やKLASKに興味がある方はいかがですか?団体戦もやるかもしれません。
 
日時: 11/17(日) 日中(11:00~17:00くらい)
場所: 相鉄線「西横浜」駅から徒歩5分
人数: 最大20名程度
 
 
(了)

 

2019年9月16日月曜日

I love KLASK Part5

ようやく今日こそKLASK日本大会(日本選手権)のお話を。


KLASK日本大会は、ナノブロックやダイヤブロックでお馴染みのおもちゃメーカー「カワダトイズ」が主催で、関東を中心としたJelly Jelly Cafe10店舗で予選会が行われました。その予選で勝利した各2名、合計20名が2019/09/01の決勝大会に参加するという方式でした。

今年は大会初年度ということもあり、まだ大会の存在を知らない人ばかりであったためか、各予選の参加者数は10名程度だった模様です。10店舗 x 10名の100人程度の大会規模です。

私は応援に来てくれた奥さんと兄とともに車で蔵前にある会場に向かいました。この時はまだあまり緊張していなかったように思えます。よっぽど水道橋の予選の会場に向かう電車の方が緊張していましたね。それくらい自信にみなぎっていました。


前日の世界選手権はとても素晴らしい雰囲気だったのですが、初年度だしさすがにあそこまでの感じは期待していなかったのですが、これがまさかまさかの最高の雰囲気なんですよ奥さん!
「カワダさんやりましたね!」なんてことをスタッフさんに言って回りました。

川沿い、広くてスタイリッシュな会場、DJブース、何を取っても最高。


今まで練習を共にしたゆれひ、ナポさん、ミロさんも遅刻なく、無事集合。
ナポさんはカワイイ応援団付き。お、水道橋チャンプのアカミネさんもいるじゃない。「決勝で会いましょうね」なんておきまりの言葉を交わしました。
他の参加者にも話しかけたかったけど、割とグループができていたのであまり喋れず。
思い切って話しかけた人はツイッターで交流のあった、名古屋から応援に来てた、しくらめんさんでした。「やっぱりまここさんでしたか」「早く言ってよ」なんてやりとりしました。


さて、決勝大会ではまずトランプを引いて4つのグループに分かれます。各グループの2名、合計8名が決勝トーナメントに進出するという方式。余談ですが世界選手権は5名1グループで4名が決勝トーナメント進出という優しい仕様。やっぱり海外から飛行機で参加してすぐ敗退っていうのを避けたいという思いだったんですかね。


各予選の開催した順番で名前を呼ばれてトランプを引いていきます。おいおい、ゆれひと同じグループじゃない!!ってそのあとにミロさんもやって来ちゃった!

KLASK強化合宿グループで、1度だけ大会形式を試した時にも、大会出場者が固まってしまったので「本番でもあるかもねーアハハ」って能天気に笑っていたのですがまさかの!ケニーの呪いか。

ただ、当日来れなくなった人もおり16名参加の大会だったにもかかわらず、我々のスペード組は5人いたので1人は別のグループに行くことになりました。スタッフさんにじゃんけんで決めましょうと言われ、ゆれひが勝手にじゃんけんに勝った人が別グループに、ということにしてました。

グループリーグ突破は2名なのでここで別グループに1名行かなければ、我々KLASKグループの内、1名の敗退が決まってしまうことになるので誰か勝たなくちゃ!初手でじゃんけんに負ける私とミロさん。ゆれひ勝ってくれ、という懇願も叶わず、最後のタイマンじゃんけんに負けるゆれひさん。「じゃんけんに負けてごめん」と謝るゆれひさん。

いやいやいや、その瞬間から敵だよ我々は!んもう!

緑ジャケットをきたイベンターのグリーンマンの大会挨拶で盛り上がる場内。審判長の大会ルールを聞き、ルールの質問をしつつ、いよいよ試合開始です。

ルールの質問は「ボールが場外した後に発生した内容は無効になるか?」というものでした。答えは「無効になる」でした。つまりオレンジのボールが勢い余って場外に出てしまった後にストライカーにビスケットがついてしまっても、そのビスケットは取り外せるし、KLASK(ゴールにストライカーが落ちる)しても失点しないということです。サーブでゲームが始まるまでは無敵状態ということです。

本当はおそらく誤訳である「ゲーム中にボールがボードから落ちた場合はボールを戻し、落下した場所に一番近い開始コーナーからゲームを再開します。」は「開始するコーナーは任意ですよね?」と聞きたかったのですが細かいところでカワダさんの心象を悪くしてもつまらないので静かにしていました。まあ最後に「ちょっと会場が寒いです!」と言ってしまったのですが。。

さあグループリーグの始まりです。
りーさん
ゆれひ
ミロ
まここ(私)

というメンバーでまずは上の2人りーさんvsゆれひです。あれ?ゆれひさんの動きが未だかつてないほどに悪い。動きに精彩を欠きあれよあれよと敗北。え、こんなことってある!?って感じでした。まるで生まれたての仔馬。昨日のKLASK Cafeであんなに仕上がっていたゆれひが。。。

怖いですねえ、大会って。

「まったくゆれひは何をやってるんだ!」と思いつつも、「ライバルが落ちてチャンス」とも思いつつ、私はミロさんと対戦。

え、あれ?何この滑り?

大会のためにわざわざもう一台買って新品の滑り対策を万全にしたつもりが予想外に滑る。
ゴルフのマスターズのグリーンくらい滑る。聞けば、大会後に限定販売された「スペアパーツ2.0」に同梱されている台の表面の傷付きを抑えるためのシールがストライカーにはられており、そのために想像以上にストライカーが滑っていたためでした。


それもあってプレイした瞬間にこれはいつものプレイができないと直感しました。また緊張に加えて、会場の温度が寒くストライカーを持つ手が冷えきっていたこともあり、私の動きも生まれたての仔馬。プルプルしながら戦いました。
参加者みんな同じ条件でみんな仔馬状態だったと思います。

それまでKLASK強化合宿でのミロさんとの対戦成績は私の方が有利だったにもかかわらずもう泥試合。何点だったかわかりませんが6-4くらいの結果だったような気がします。危なかった。。

「いつもの立ちKLASKしないんですか?」「立ちます!」

次の試合はライバルゆれひ。世界に見せつけようと誓い合った仲でしたが、壮絶なプルプル対決。世界よ、見ないでくれ!兄が携帯電話で撮影してくれた動画が残っていますが、これはもう怖くて見れないレベル。墓場まで持っていこうと思います。終わってみたら結構点差をつけた勝利だったかな。


ゆれひさん2連敗、ミロさんもりーさんに負けて2連敗。。。グループ4人なので私とりーさんが決勝トーナメント進出決定です。なんかほんと一瞬でした。2人ともりーさんに負けていたのでこの結果は仕方ないですが、やっぱり1戦勝負というのはなかなか厳しい。次回の大会からは温める時間を設けた方がよいと思いますね。ほら、卓球とかテニスって試合前に対戦相手と打ち合う時間あるじゃないですか。ああいうのが必要でした。

世界選手権は5人のグループだったのに1名のみの敗退だったので、日本のグループリーグはなかなかシビア。名古屋からはるばるいらっしゃった2名も3ゲームで終わってしまったというのはちょっとかわいそうだったのかもしれません。来年は大会出場者がもっと増えたらいいなとも思います。

さて、グループ1位突破をかけて、りーさんと対戦。はじめまして、だったのですが、りーさんは私の存在を知っていてくれた模様。Twitterであれだけつぶやいていたらそうなるのですね。

りーさんは派手なショットはないですが、堅実に攻めてきます。この日のコンディションではとても有効だったと思います。
しかし、この盤面にようやく慣れてきたのか、私の動きもよくなってきたようで、結果、スコンク(6-0)勝ちかそれに近い圧勝だったような気がします。ふう。
りーさんはとてもよい青年だったのでまたどこかでKLASKしたい。KLASKしましょう。

グループリーグで1位突破というのは決勝トーナメントはグループ2位の相手と戦えるのでここで勝つことはとても重要でした。早めに1位突破を決めた私は狡猾にも決勝トーナメントの相手となるリーグの試合を観に行き、プレイを観察しました。お、このままいけば、オランジ君が相手か!

オランジ君とはちょっとした因縁があって、目黒のJAGA例会でKLASKを練習していたときにたまたま(?)JAGAに遊びに来ていたオランジ君と対戦することがありました。
そのとき、「すごい上手ですね!普段どこでやってるんですか?大会出ればよかったのに!」なんてやり取りをしたのですが、オランジ君は自分が日本大会に出るってことを教えてくれなかったのです。
新宿予選に遊びにいっていたときの突破者がオランジ君だったというのも笑っちゃいました。
わたしたち、出会ってた!

その夜にツイッターでオランジ君の突破の証拠写真をみつけ、「あいつ!!(笑)」って盛り上がっていました。

あ、オランジ君はとっても良い若者です。何だかJAGAのときには言えなかったそう。LINEのKLASKグループにも入ってくれました。ひと夏の思い出。

オランジ君の試合を観察するわたし。
「ほほう、得意ショットはそれね。いや、むしろそのコースしか打たないのね」ということを把握し、その場を後にしました。JAGAのお返しです(笑)。
意外と自分のショットのくせってあって、そのコースを意識して守るのは大事です。だからサッカーみたいに、高いレベルのKLASKだとまたぎフェイントが有効になったりします。


というわけで、グループリーグがすべておわり、決勝トーナメント進出者が決まりました。
KLASK合宿グループではナポさんと私が突破です。
水道橋決勝で負けたアカミネさんもしっかり突破してきています。アカミネさんと同じ山に入ってしまったのはちょっと嫌な感じ。同じグループだったりーさんも同じ山に入ってしまったのは「?」な感じでしたが、目指すは優勝だけなのでただ勝つしかないですね。

(まさかの後編へ続く!)

2019年9月7日土曜日

I love KLASK Part4


さて、KLASKのお話もこれで完結、にしたいと思っているけどどうなることやら。

これまでの3回の記事で、この愛すべき一つのゲームを私がいかに熱心に打ち込んでたのかわかってもらえただろうか。日本選手権前日の私の心持ちとしては、「私かゆれひが優勝するであろう。もしも大会で動画撮影があったなら世界を驚かせてやるぞ!」でした。

このまま大会当日の話に流れこみたいところだがちょっと待った!前日には何があった?そうKLASKワールドチャンピオンシップがヘルシンキにて開催されていました。日本の夜22時からYoutubeでライブ配信があったのはみんな当然知っているよね。見てない人はこちらからどうぞ。


ベスト16

ベスト8~決勝


現地の回線の問題なのか最初の1ゲームは映像も音声も飛び飛びで配信されて、ドイツ人のお爺さんのショットもとても遅く、ああ、世界もこんなものかと思って見ていました。

が、トーナメントが進むにつれてすごい試合が連発し、口をあんぐり開けて唖然としてしまいました。うまい、うますぎる。世界は我々のレベルの遥か上のKLASKをしていたのです。

ものすごいスピード感
ビスケットをすごい勢いで弾き、ボール打ってすぐさままたビスケットを弾き、またボール打ってという感じでスピード感がハンパない。前回の記事でも書きましたが、私のKLASK格言の一つに「エゴイストになれ」というものがあります。時間制限のないKLASKなので、時間をたっぷり使って、良い位置にボールを置いてサーブしたり、自陣に飛んできたチャンスボールを手なりで打ち返すのではなくしっかりとボールを止めてから打つ、自陣の端っこに行ったボールを単純にまっすぐ返すのではなく時間を使って良い位置に誘導してから打つなどのことを指しています。何となく相手を待たせちゃダメかなという気持ちで簡単に打ち返してしまうのは初心者のやることというわけです。

しかしながら、世界選手権はそうではなかったのである。そんなにのんびりボールを整えていたら簡単にビスケットが飛んできてしまうので悠長なプレイは誰もしていないのである。これは衝撃的でした。私も相手がボールをもたもたしている時に初期位置にあるビスケットを引き寄せて、相手のストライカーにつけるという技を最終日のKLASK Cafeで完全にモノにしていましたが、世界のヤツらときたら初期位置のビスケットをいきなり飛ばしてくるのである。。


ものすごいディフェンス力
とにかくトッププレイヤーの動体視力、反射神経がよくて、ことごとくナイスショットを防御するのである。流石にもう守れないでしょというコースでもギリギリのところでストライカーを滑らせて守る。何なのアスリートなの?


エンジェル取り出し
自分のゴールに入ったビスケットのことをエンジェルと呼びます。これは相手のボールがゴールに入りそうな時に中にあるビスケットがたまに弾いてくれる良い効果があり、その形からか天使という名称が付いていると思われます。相手のストライカーにビスケットが一個付いた状態だとダブルビスケットを狙いたくなりますが、残りの2個のビスケットしかないわけで、必ずしも自陣に飛ばせるビスケットがあるわけではございません。そんな時に自分のゴールにエンジェルがある場合は、その良い効果を失ってまでも、エンジェルをゴールから取り出し、それを相手に向かって弾くのです。この技は日本のシーンでは見たことがなかったのですが、平然と世界の連中はやってのけるのです。。

ダイアナが美しくて強い
全チャンピオンのヤロ(Jaro)を筆頭にドイツ人が3人くらい出場していたのですが、そのうちの一人の女性のダイアナが美しいのにKLASKが鬼強い。そして、すごい前のめりでKLASKをやっていて上からのKLASK盤面だと頭がかぶるのが印象的。
でも私、見てしまったんですよね。ヤロが勝利したときにダイアナが彼にハグしてそのあとチューをしたことをね。ヤロ、コノヤロ。

「KLASK diana festor」の画像検索結果




というような圧倒的なKLASKで、日本大会前日だというのに度肝を抜かれたわけですが、ビスケット関係では一つのカラクリがありました。それは世界選手権で使われていたビスケットがKLASK本体付属のものではなく「セクシービスケット」と呼ばれる新型のビスケットだったのです。

日本大会会場で特別販売していたセクビス入りスペアパーツセット

このビスケットがとにかく転がるし、飛ばしやすい。磁力自体も従来のものよりも強く、それゆえ前述のエンジェル取り出しも割と簡単にできるというものでした。2018年の動画よりも圧倒的にビスケットプレイが増えていておかしいと思ったんですよ。最近身近の方が何人もKLASKを購入していますが、今後は世界に準じてセクシービスケットが公式に使われると思いますので、ぜひ入手してください。カワダさんが今後取り扱っていくのか私はわかりません(こうなるならもっと購入しておけばよかった)。


ところで、なんでこの白いマグネットをビスケットっていうのか疑問に思われる方も多いと思いますが、右の画像がその答え。ケンタッキー・フライド・チキンのビスケットです。



はあ、日本大会の話をしたいのに今回もたどり着くことはできませんでした。
今日は最後にKLASK用語をいくつか紹介して終わりたいと思います。
 
 
エンジェル
 
前にも書きましたが、ビスケットがゴールに入っている状態のことを言います。自分のゴールでも相手のゴールでもこの状態になったら「エンジェル!!」と大袈裟に叫びましょう。
 
 
 
KLASK!
 
なんとまぎらわしいことですが、ゴールの中にストライカー(黒いスティック)が入ってしまったことを「KLASK」と言います。ゴールに落ちた時に割と派手な音がするのですが、その音のことをKLASKというそうです。自分でも相手でもゴールにストライカーが落ちた時は大袈裟に「KLASK!」と叫びましょう。誰かが冗談を言ってすべったときや、オナラをしてしまったときにも応用することが可能です。
 
 
 
ボール・イン・ゴール
 
この用語が流行るかは謎なのですが、ボールがゴールに入った時に、わいづくんが囁くやつです。なんか慣れるとくせになってくるので何度か使ってみるといいかもしれません。ゴールを決めた相手が「ボール・イン?」と煽ってきたら、悔しそうに「ゴール。。。」と言うといいでしょう。
 

 
 
箸を持つ手は右手、KLASKをプレイするときは左手
 
これは用語でもなんでもないのですが、私のことです。何故かKLASKは左手がしっくりくるんですよね。他のことはすべて右手なのに。10年くらい前に草野球で何故か外野ライナーを焦ってグローブのつけていない右手で受けて薬指を骨折して以来、リハビリに失敗し右手の薬指がうまく曲がらないのが起因していると思いつつ、なんとなくレフティーってかっこいいよね、という意味合いもあって気に入っています。草野球でこんな風に骨折するやつ他に聞いた事ない。
 
 
立ちクラスク
 
ミロ牛乳さんの得意技。何故か初回プレイから立ってやっていたらしい。最近では座ってプレイするようになったが、勝負どころでは立ちクラスク。身長165センチ以下の人は推奨らしいです。
 
KLASKは強打のスポーツ
 
これは私の言葉。やはり強打を打ってボールインゴールするととても気持ちがいいのがKLASK。実際、世界選手権でも強打が目立つ。ただし、初めての相手にいきなり強打をかますと逃げて行ってしまうので強打は封印し、相手のショットを褒めてこっちの世界に引きずり込みましょう。
フォアハンドの強打が決まるとオレつええができるのでオススメ。
 
 
今日はここまで。次回こそは日本大会当日の話を!
 
(続く)

 


2019年9月4日水曜日

I love KLASK Part3

3日連続のKLASKの話です。おかげで全くKLASKをプレイする時間が確保できない。
いい加減終わらせたいけど、まだ日本選手権の話に届かない!


今日はテーマはKLASK Cafe。昨日の記事で書いた、貸し会議室での強化合宿を最初は「KLASK Cafeに来ました」とツイッターで冗談のつぶやきをしていたのですが、何とKLASKの台が4つも並んだKLASK Cafeらしきものが誕生することになるのである。まあ本当のお店ではないんだけど。

2019年8月10日、この日は2年ぶりくらいに日本ゲーム協会=JAGAのボードゲーム会に参加しました。2年くらい前まではこちらで熱心にカルカソンヌ練習をしていたわけですが、この日はカルカソンヌ練習に行くと見せかけてKLASKをカバンに忍ばせていました。いや、今年のカルカソンヌ日本選手権の記念品のカバンからハミ出ていたんですけどね。


子供の頃から兄とは様々なゲームで競ってきて毎回負けてきたわけですが、KLASKも兄貴がハマってしまうことはプレイする前からわかっていたし、やれば間違いなく強くなることもわかっていました。JAGAには兄貴も来ており(というか一緒に車で出掛けた)、そこで一緒にKLASKをプレイしました。

すぐにAmazonで注文する兄。もう1名のカルカソンナーもポチり。
みんなカルカソンヌそっちのけでKLASKを興じました。

 
次の日だったか2日後だったか、AmazonからKLASKが届くその日か前日にすごろくやで2台目のKLASKを購入する兄。(そのせいでとまとくんがすごろくやにKLASK買いに行ったら在庫切れになったんですってw)

こうやってKLASK Cafe=兄の家のリビングは誕生しました。4台のKLASKの残りは私の1台と、2年前に購入したそのKLASKの表面がだいぶ剥げてしまって日本選手権では新品のKLASKでやるだろうからこれじゃいけないと思って買ったもう1台の私の新品。


水道橋予選でアカミネさんに決勝で負けた理由も「KLASKの表面が新しすぎて滑りすぎたから」ということで納得していた私は新品を買わざるを得なかったのである。シリコンスプレーを吹くことで表面の滑りは回復するということを知るのは少し後のことでした!この表面の滑りについては日本大会の大きな問題になるのである(大会篇で語りたい)。

KLASK CafeはどんどんKLASKに特化したスペースになっていきました。部屋が綺麗になりビスケットが潜り込む隙間を減らすために物が減ったり、Cafeっぽいコップや毎回用意されるオシャレなパン類。それ以外にも有用なアイテムが生まれました。

・透明下敷き
ビスケットが横に飛んだ時にテーブル下に落とさない。また透明であるので雰囲気を壊さない(見えるかな?)。



・ビスケット拾い棒(ビス棒)
ビスケットがテーブル下に落ちた時にいちいち椅子を立たずに棒の先端にくっついているマグネットでビスケットをキャッチすることができる。兄のはLEDライトも付いており暗がりにも対応。


・IKEAのヘビのぬいぐるみいっぱい
どうしても家具の隙間などビスケットが潜り込む隙間をその長い身体を押し込んでガード。



とまあ、私の家系のDNAがそうさせるのでしょう、凝る凝るw
KLASKに飽きた時のことなど微塵も考えず猪突猛進する兄。兄の奥さん(お義姉さん)もノリノリ。

そんなKLASK Cafeのオーナーの実力も少しずつ焦らず強くなっているのである。一時期は私のライバルゆれひ以上にの実力になったと思ったがKLASK日本大会の前日の練習会(兄、ゆれひ、私の奥さん、私、ちょっとだけ兄の長男、次男)ではやや成績は悪かった。このまま続ければ間違いなく強くなるので楽しみ(日本大会にも見学にきてた)。ちなみに兄の長男(中学生)もなかなかの腕前。来年はファミリーで押し寄せちゃうかな!


強化合宿、KLASK Cafe、家での奥さんとの対戦。こうやって私のKLASK力はめきめきあがっていったのである。



【その他KLASK関連グッズ】

・FRISK KLASK
ダジャレです。プラティニさんに「FRISK食べますか?」とこれを見せたいがために言ったら、本当にFRISK食べちゃった。ビスケットの代わりに3つだけ入れていたやつなのに。大笑いしました。


・ぐ〇と〇らTシャツ
版権的にアウトなので、結局作らなかったやつ。

 
 
・日本KLASK協会ロゴ
海外のKLASK協会がこのフォーマットだったので日本風に作ったもの。ただし、各国で同じフォントを使っているのにそのフォントが何かわからず結局文字入れ出来ずにお蔵入り。

・KLASKクッキー(ビスケット!?)
ミロさんが日本大会当日に作ってきてくれた最高のクッキー。いまだにもったいなくて食べれないけど、そのままダメになるのは残念なのでそろそろ食べようと思う。こういう創作できるのっていいよね!

 
 
というわけで、次回はようやく日本大会決勝大会の模様をレポートしたいと思います!
 
(次回に続く)

2019年9月3日火曜日

I love KLASK Part2

昨日の続きです。

何とかKLASK日本選手権(正式にはKLASK日本大会2019決勝大会)出場の切符を手にした私は日々の奥さんとの切磋琢磨の他に、Part1にも出てきた、ゆれひとナポさん、私の後に下北沢予選で優勝したミロ牛乳さんの4人で、平日夜の狭い貸し会議室でのKLASK強化合宿でKLASK力を徐々に高めていきました。



4人で始まった合宿も徐々に人が増え、多いときは週2回、最大同時3テーブルでKLASKをしていました。すごい熱気。こんなに大人が一つのゲームに夢中になることある!?
すごいねKLASK。数えてみたら1か月で全7回開催されてました。

(唯一、ゆれひは完走してたし、ナポさんは途中サボってた)

そんな合宿の私の勝率はかなり高かった(多分9割近い勝率)ので、これは優勝しかないよね、ってなっていたのですが、最後の方はゆれひとの対戦は五分五分の成績になってしまいました。


 
自分の勝率が高いとなると逆に負けている人も存在するわけで、途中から熱心に参加していたわいづくんは最後の方は「もうダメだ。。」と一瞬心が折れかかっていたのが少し心配。でもやっぱりKLASKは練習した分だけ強くなれるゲームだから諦めずに頑張ってほしい。

【私の目から見たKLASK強化合宿メンバーの評価】

■ゆれひ
合宿のリーダーにして始祖。期間中、KLASKし過ぎで筋肉痛を訴えていたが、毎回with KLASK(台を持ってきてくれる)のが原因であったのは火を見るよりも明らか。みんな彼に感謝を伝えようね。攻撃はコントロール重視で、守備は鉄壁。強い。私の好敵手。得意技はフォーリングエンジェル(ビスケットを自分のゴールに落とす)。

■ナポさん
KLASKトリックスター。他に見ない変態なショットなど多彩な引き出しを持つが、やや決め手に欠けるところがある。最初はKLASK(自分のゴールに落ちる)率が高かったものの練習を重ねて徐々に減っていった。それと共に、対戦相手を惑わすガチャガチャ暴れる動きもなくなったのは残念だった。眼鏡は伊達。合宿メンバーの3、4番手の実力。

■ミロさん
紅一点。妙齢の女性をこんな会に呼んでしまって良いのか問題を感じさせず健気に参加してくれた。ナポさんの天敵。立ちクラスクの創始者。バランス型。最初プレーした時はどうしてもゴールを守る動きができずにボールの行方を見てしまうという、初心者あるあるだったものの、次に会った時は動けるようになってた努力家。合宿メンバーの3、4番手の実力。もっと強打を打ってほしい。

■ピーヨツさん
第2回強化合宿でビスケット坊やとして少しだけ参戦。初心者なのに動きにキレがあり今後の成長を期待させてくれた。その後は一度も卓をあわせたことはなく、自宅方面でクローズにKLASK修行を続けているとのこと。奥さんのKyokoさんはヨッピーさんよりも強いらしく、いつかサシコスに呼ばれる日を待ち望んでいます。ただし、私は特に光るパソコンには興味はありません。

■わいづくん
下北沢予選で敗れるも、熱心に合宿に参加してくれた。背が高い。若い。前述した心が折れた日はそれまでよりもレベルがあがったと感じていたので、このまま続ければ絶対に強くなるのは間違いない。ボールを相手のゴールにいれると「Ball in Goal」と囁いてくる。もしくは「Ball in?」と言って、こちらに「Goal」と言わせようとしてくる。とまとくんのライバル。

■世界のもちづき
言わずと知れた元世界チャンピオン(カルカソンヌの)。日本の誰よりもKLASKに触れたのが早い(カルカソンヌ世界選手権のエッセンで)。今年の日本選手権に勝利し、10月にまたエッセンに行くというのにKLASKにハマってしまって心配。8月の終わりに一緒にいった旅行では朝まで徹夜でゆれひとKLASKしてた。カルカソンヌは強いが、KLASKまだまだ。ミスすると「ごめん」って謝ってくるほど、KLASKに対して真摯に向き合っている。来年のヘルシンキを狙っているので早めに叩いておかないといけない。

■とまとくん
KLASK合宿の超新星。顔もイケメンだが、いきなり私をKLASKで負かすという、天から二物を与えられたラッキーガイ。別の回でも書くつもりだが、最初の対戦で「もっとエゴイストになれ」という私の言葉をそのまま吸収し、エゴイストなKLASKをしっかりやってくる。正確な壁打ちショットが武器。そのまままっすぐ育ってほしい。わいづくんのライバル。

■もぎさん
自宅で奥さんとKLASKを興じるという私の進んだルートに乗っている。最初は静かにプレーしていたが、実際はお茶目なところを隠していることがバレバレであった。研究熱心タイプだと思うので続ければかなりの実力になるのは目に見えているが、他の楽しいボードゲームに気を取られてしまうかどうかが分かれ道となるのではないでしょうか。

■プラティニさん
ディスクゴルフのあの人がまさかのKLASKを楽しんでくれた。今まであったどんな大人よりもうるさかったし、誰よりも唾を飛ばしてKLASKをプレイしていた。予選がまだ開催されているころに私がしつこくTwitterのDMで誘ったものの、最後は返信をくれなくなり、予選に出場することはなかった。合宿ではとにかくうるさかったし、とにかくうるさかった。でも、またあのうるささを体験したいんだから不思議なもの。

■彼葉さん
Part1の記事でも出てきた、水道橋予選の準決勝の相手。仕上げの方の合宿にも来てくれて大会形式でやったら、そこの決勝の相手でもあった。ナポさん並みのトリックスター。彼葉さんショットという誰にも打てないボールを打つ。どうやっているのかまったくわからない。練習していないくせに強い。家ではいつでもプレイできるようにKLASKがテーブルに置かれているらしいが、プレイすることはないという。一年中未来。






【KLASK強化合宿の良いところ】

・貸会議室は時間貸しで都内の新宿などの良い立地なのに安い。3時間でひとり高くても500円とか。
・KLASKに集中できる。それ以外のボードゲームを出す雰囲気を出させないよ、こっちは。
・ビスケットが飛び散っても部屋がせまく、余計なものが置いていないので探しやすい。それでも探す時間がなくなるわけではないし、最後の合宿ではついに1個見つかることはなかった。ボードゲームカフェだと周りのお客さんがボードゲームしている机の下に転がったりして大迷惑なので、自分たちしかいないのはGood。

【KLASK強化合宿の悪いところ】

・貸会議室はマンションの一室のところも多く、大会形式でやったときに盛り上がりすぎて隣からの苦情が一回きてしまった。
・KLASKを持ち運ばないといけない。家に帰る事ができればいいのだけれども、そういうわけにはいかず出勤のおともにKLASKはなかなかツラかった。毎回with KLASKなゆれひは偉い。



というわけで、次回はKLASK Cafe篇です。お楽しみに。(書き終わらない!!)

(次回に続く)




2019年9月2日月曜日

I love KLASK Part1

久しぶりのブログ更新は、42位(3勝3敗)と惨敗に終わったカルカソンヌ日本選手権の話ではなく、愛すべきアクションゲーム『KLASK』の、その日本選手権に出場したお話です。なんだか長くなりそうなので何回かにわけて記事を書きます。




 「KLASK大会に出場します」

2019年7月頭のゆれひ(@yurehi)のこの一言からすべては始まりました。
この時の私の心の声は、「ああ、また新しいの始めたのね」でした。

彼はいろいろなボードゲームのイベントや大会に出るのが大好き人間なのです。
思い返すと、彼は2014年カルカソンヌ日本選手権前日に富山から大会出場のために、兄貴(後述するKLASK Cafeのオーナー)の家に泊まっており、カルカソンヌをよく知らないまま日本選手権の手伝いをするはめになった私は兄貴の車で彼と一緒に会場に向かったところからの付き合いになります。その時ぐいぐいと簡単に懐に入ってくる若者だなあと思っていました。(その後私もカルカソンヌをやることになりました)

KLASKとの出会い自体はもっと早く2017年。当時、Twitterのボードゲーム界隈で話題となり、私もその波に乗り購入。地元のボードゲームカフェ.Level(@GamecafeLevel)に置いていたのです。ただ、Levelはお店にきたお客さんみんなでワイワイ遊ぶのが売りのため、2人用のKLASKはあまり流行ることはなく、私自身も数ゲームプレイして、「ふーん、こんなものか」とその後遊ぶことはありませんでした。

話は戻って、ゆれひからの報告。
 「川崎予選会で優勝しました。ナポさんも準優勝で本戦出場を決めましたよ」

それまでに一度遊んだことのあった、新潟から期間限定でこっちに来ているナポポラさん(@NAPOPORA)も予選突破とは。そこで私の中の何かが燃え上がりました。

そうそう、ナポさんのオススメボードゲームのゾフィンズーとどりドリームオンは鉄板なのでぜひ遊んだことが無い人は試してみてください。Levelマスターに勧めたら明日入荷するって言ってました。

火がついた私は早速、Levelに置いていたKLASKを回収し、奥さんと練習することに。
基本的にボードゲームは一緒にやってくれないのですが(奥さん曰く、私がすぐ意地悪するから)、KLASKだけは何故かハマってくれて切磋琢磨しました。残念ながら予選が平日夜しか開催されておらず主婦の奥さんとしては参加できず。でも、今では彼女はほとんど私と同等の力を持っています。


ゆれひの報告では、予選にはKLASK経験者はほとんどおらず、予選会場のJellyJellyCafeのお客さんをその場で誘ったりしているので、まあ少し練習しておけば本戦出場権は取れるのではないか?とのことでした(各予選上位2名が本戦出場)

とはいえ、カルカソンヌ日本選手権の予選とは異なり、1人1回しか予選に出場することができないとのことなので、失敗はできない。練習時間の確保と残りの予選会場の中では何となく来る人が少ないイメージ(すごく失礼)な水道橋予選にエントリーしました。

その上で、ゆれひとの練習および予選レベルの視察という名目で新宿予選にも遊びに行きました。ボードゲーム友達2名も参加したものの、付け焼刃だったため惜しくもぎりぎり敗退。でもその感じでそこまでいけちゃうんだという自信を持ちました。その時点で横浜チャンプのゆれひと互角の戦いができていたのだから自信もっちゃうよね。ゆれひは新宿チャンピオンと対戦して一蹴していたし。そんなわけで「未来の水道橋チャンピオンです」なんてことを吹聴してしまいました。

新宿予選を見て、主催のカワダトイズの方々の印象もとてもよく、チームワークも最高だったので、KLASK大会への気持ちが昂っていきました。

さて、そんなこんなで自信をもち、奥さんとの練習もこなして、週末の水道橋予選です。
会場に向かう電車の中、なんだか緊張してることに気付きました。
人間勝てると思った戦いは、「勝つ!」ではなく逆に「負けられない」という後ろ向きな考えがよぎり、緊張するものですね。

ストライカー(黒いスティック)を持つ手が震えます。幸い、何度かボードゲームを遊んだことのある彼葉さん(@hiyou_)も参戦しており、予選開始前に何ゲームか練習することができました。彼葉さんも水道橋予選は穴場じゃないかと思ってきていたそうです(笑)。これは完全に間違いであることが後程わかります。

「JellyJelly 水道橋」の画像検索結果

さて、水道橋予選の参加者は、実はこれまでの予選の最大の11名の参加者でした。カワダさんのスタッフさんの数は逆にいつもより少なくて2名。カワダさんも水道橋を侮っていたようです(笑)。

参加人数が多くても逆に薄まっていいんじゃないのと思いあがりつつ、まずは参加者を3つ分けて、総当たりのグループリーグです。(3名、4名、4名)
その中で上位2名がその日の決勝トーナメントに進出です。自分のグループは4名で、私以外の3名は今日初めてKLASKに触れた人達。とても最近毎日2時間KLASKしてますなんて言えない(笑)。

しっかりと全勝しグループ1位でトーナメント進出です。
3グループ6人のトーナメントですが、グループ1位の3人のうち、2人は1回勝てば決勝戦の山に、もう一人は残り3名の2位通過者との山にいくことに。

実はここが私のKLASK人生の山場であることをこの時知る由もありませんでした。

個人的には強い可能性のある1位通過者との対戦を避けて1回試合数は多くなるものの2位通過者の山に入りたいと思っていました。組み分けはジャンケンをすることになり、無事負けて2位通過者の山に。2回勝てば決勝で、決勝まで行けば予選通過決定というわけです。

1回戦はあまり覚えていませんが余裕勝ちでほくそ笑んでいた気がします。
2回戦の相手は何と彼葉さん!一年中未来!

彼葉さんはとってもトリッキーなプレイをしてくるタイプで、ビリヤードでいう空中に球を飛ばすマッセなどを使ってきます。有効性はわかりませんけど(笑)。試合展開としては、練習の段階では圧倒できていたイメージだったのにあれよあれよと2-4。もう泣きそうでした。あと1点先に取られたらもうやばい(KLASKは6点先取で勝ちで、この試合までは1セットマッチ)。

彼葉さんも勝ちを意識したのか、ミスをするようになり、なんとか逆転勝利。

練習は裏切らない!
彼葉さんはすごい久しぶりにKLASKしたって言っていたし。

というわけで決勝戦。彼葉さんとの激闘も制したし、決勝は3セットマッチ(2セット取った方が勝ち)なのでまあ負けないだろうと思ってのぞんだ1戦。相手はあかみねさん。

あれ?あれ?
点を簡単に取られる。

あれ?あれ?
何か追いつかない。

ギャラリーの歓声はすべてあかみねさんのものに。別にあかみねさんのプレーが派手なわけじゃないのだけれどもしっかりとコースをついてくる。

1セットを簡単に取られる。

おいおいおい、こっちは何時間練習したと思ってるんだ。奥さんと夜な夜な1日2時間はやってきたんだぞ。。。

2セット目もなすすべなく負け。負け!!ひーーーーー!

こうなるとやっぱり決勝トーナメントの最初のじゃんけんで負けててよかった。いきなりあかみねさんとだったらやばかった!

というわけで、負けたものの、最低限の目標である本戦出場のチケットはゲットしたので御の字。
 

本戦では絶対あかみねさんに勝ってやる。すさまじい練習をやってやると誓いつつ水道橋を後にしたのである。

(Part2に続く)

2019年6月3日月曜日

王者たちの選択

ゾンビを愛するみなさま、お久しぶりです。

ゾンビ映画を観ていますか?
最近のオススメゾンビものはNetflixのブラックサマーです。

さて、先日ついに新たな私のページを開いたのでそのご報告です。
「カルカソンヌ最強問答集 〜王者たちの選択〜」を制作、頒布いたしました!


わーわー!すごい!かっこいい!という声が聞こえてきますね。
私もそう思います。表紙かっけえ!

それもそのはず、カルカソンヌ最強シリーズを手掛けてきた、きまのおさんが描いてくれたのです。実は今回、カルカソンヌ本の制作するにあたって、「全部自分でやってやる!」という決意があったのですが、実際にやってみるとまあ大変!
できもしないのに表紙も自分でやろうとしたのだけれども、あまりにその出来の悪さに5月初に急遽きまのおさんにお願いすることになりました。ひー。

そもそもカルカソンヌ研究所の最強シリーズとして出す予定もなかったのですが、結果的には表紙+最強シリーズとなったことで皆様が手に取ってもらいやすくなり大成功というわけです。こういう時に人を頼るということの大切さを知りました。
最強シリーズといえば、渓さんの素敵な本文デザインに支えられていましたが、自分でやったことにより、まあシンプルな素人感丸出しの本文デザインになりました。そもそもExcelで本を書くものじゃないですね(笑)。

さて、本のコンセプトは、メビウスゲームズさんがゲームマーケットのイベントとしてカルカソンヌ世界チャンプのお二人の望月さんと藤本さんが解説付き対戦をするということと、元々「どこに置く?」という内容の本を読んでみたいという自分自身の欲求から、すぐに決まりました。お二人の協力も得られ3月前半からプロジェクトが始まりました。

が、人間締め切りが近づかないとなかなか動くことができず来週からがんばろう、明日からがんばる、そんな言い訳をしていたらあっという間に3月も終わり、さあ大変。ひとまず問題を30問くらい2人に送り、回答を待つ。そんな感じでLineでやり取りしつつ、作り上げていきました。最終的にはゴールデンウィークをほぼ全て使いつつ。。一度新宿のカフェで2人と会い、5時間くらい録音しながら詰めていきました。

最後の最後まで奥さんに校正してもらったらミスがあったりとドキドキの本作りでしたね。この貴重な経験をどこかに活かしていきたいものです。協力してくれた皆様ありがとうございました。メビウスゲームズさんの通販で購入可能です。ゆかいなさかなさん、agletさんでもお取り扱いいただいております。