2019年9月2日月曜日

I love KLASK Part1

久しぶりのブログ更新は、42位(3勝3敗)と惨敗に終わったカルカソンヌ日本選手権の話ではなく、愛すべきアクションゲーム『KLASK』の、その日本選手権に出場したお話です。なんだか長くなりそうなので何回かにわけて記事を書きます。




 「KLASK大会に出場します」

2019年7月頭のゆれひ(@yurehi)のこの一言からすべては始まりました。
この時の私の心の声は、「ああ、また新しいの始めたのね」でした。

彼はいろいろなボードゲームのイベントや大会に出るのが大好き人間なのです。
思い返すと、彼は2014年カルカソンヌ日本選手権前日に富山から大会出場のために、兄貴(後述するKLASK Cafeのオーナー)の家に泊まっており、カルカソンヌをよく知らないまま日本選手権の手伝いをするはめになった私は兄貴の車で彼と一緒に会場に向かったところからの付き合いになります。その時ぐいぐいと簡単に懐に入ってくる若者だなあと思っていました。(その後私もカルカソンヌをやることになりました)

KLASKとの出会い自体はもっと早く2017年。当時、Twitterのボードゲーム界隈で話題となり、私もその波に乗り購入。地元のボードゲームカフェ.Level(@GamecafeLevel)に置いていたのです。ただ、Levelはお店にきたお客さんみんなでワイワイ遊ぶのが売りのため、2人用のKLASKはあまり流行ることはなく、私自身も数ゲームプレイして、「ふーん、こんなものか」とその後遊ぶことはありませんでした。

話は戻って、ゆれひからの報告。
 「川崎予選会で優勝しました。ナポさんも準優勝で本戦出場を決めましたよ」

それまでに一度遊んだことのあった、新潟から期間限定でこっちに来ているナポポラさん(@NAPOPORA)も予選突破とは。そこで私の中の何かが燃え上がりました。

そうそう、ナポさんのオススメボードゲームのゾフィンズーとどりドリームオンは鉄板なのでぜひ遊んだことが無い人は試してみてください。Levelマスターに勧めたら明日入荷するって言ってました。

火がついた私は早速、Levelに置いていたKLASKを回収し、奥さんと練習することに。
基本的にボードゲームは一緒にやってくれないのですが(奥さん曰く、私がすぐ意地悪するから)、KLASKだけは何故かハマってくれて切磋琢磨しました。残念ながら予選が平日夜しか開催されておらず主婦の奥さんとしては参加できず。でも、今では彼女はほとんど私と同等の力を持っています。


ゆれひの報告では、予選にはKLASK経験者はほとんどおらず、予選会場のJellyJellyCafeのお客さんをその場で誘ったりしているので、まあ少し練習しておけば本戦出場権は取れるのではないか?とのことでした(各予選上位2名が本戦出場)

とはいえ、カルカソンヌ日本選手権の予選とは異なり、1人1回しか予選に出場することができないとのことなので、失敗はできない。練習時間の確保と残りの予選会場の中では何となく来る人が少ないイメージ(すごく失礼)な水道橋予選にエントリーしました。

その上で、ゆれひとの練習および予選レベルの視察という名目で新宿予選にも遊びに行きました。ボードゲーム友達2名も参加したものの、付け焼刃だったため惜しくもぎりぎり敗退。でもその感じでそこまでいけちゃうんだという自信を持ちました。その時点で横浜チャンプのゆれひと互角の戦いができていたのだから自信もっちゃうよね。ゆれひは新宿チャンピオンと対戦して一蹴していたし。そんなわけで「未来の水道橋チャンピオンです」なんてことを吹聴してしまいました。

新宿予選を見て、主催のカワダトイズの方々の印象もとてもよく、チームワークも最高だったので、KLASK大会への気持ちが昂っていきました。

さて、そんなこんなで自信をもち、奥さんとの練習もこなして、週末の水道橋予選です。
会場に向かう電車の中、なんだか緊張してることに気付きました。
人間勝てると思った戦いは、「勝つ!」ではなく逆に「負けられない」という後ろ向きな考えがよぎり、緊張するものですね。

ストライカー(黒いスティック)を持つ手が震えます。幸い、何度かボードゲームを遊んだことのある彼葉さん(@hiyou_)も参戦しており、予選開始前に何ゲームか練習することができました。彼葉さんも水道橋予選は穴場じゃないかと思ってきていたそうです(笑)。これは完全に間違いであることが後程わかります。

「JellyJelly 水道橋」の画像検索結果

さて、水道橋予選の参加者は、実はこれまでの予選の最大の11名の参加者でした。カワダさんのスタッフさんの数は逆にいつもより少なくて2名。カワダさんも水道橋を侮っていたようです(笑)。

参加人数が多くても逆に薄まっていいんじゃないのと思いあがりつつ、まずは参加者を3つ分けて、総当たりのグループリーグです。(3名、4名、4名)
その中で上位2名がその日の決勝トーナメントに進出です。自分のグループは4名で、私以外の3名は今日初めてKLASKに触れた人達。とても最近毎日2時間KLASKしてますなんて言えない(笑)。

しっかりと全勝しグループ1位でトーナメント進出です。
3グループ6人のトーナメントですが、グループ1位の3人のうち、2人は1回勝てば決勝戦の山に、もう一人は残り3名の2位通過者との山にいくことに。

実はここが私のKLASK人生の山場であることをこの時知る由もありませんでした。

個人的には強い可能性のある1位通過者との対戦を避けて1回試合数は多くなるものの2位通過者の山に入りたいと思っていました。組み分けはジャンケンをすることになり、無事負けて2位通過者の山に。2回勝てば決勝で、決勝まで行けば予選通過決定というわけです。

1回戦はあまり覚えていませんが余裕勝ちでほくそ笑んでいた気がします。
2回戦の相手は何と彼葉さん!一年中未来!

彼葉さんはとってもトリッキーなプレイをしてくるタイプで、ビリヤードでいう空中に球を飛ばすマッセなどを使ってきます。有効性はわかりませんけど(笑)。試合展開としては、練習の段階では圧倒できていたイメージだったのにあれよあれよと2-4。もう泣きそうでした。あと1点先に取られたらもうやばい(KLASKは6点先取で勝ちで、この試合までは1セットマッチ)。

彼葉さんも勝ちを意識したのか、ミスをするようになり、なんとか逆転勝利。

練習は裏切らない!
彼葉さんはすごい久しぶりにKLASKしたって言っていたし。

というわけで決勝戦。彼葉さんとの激闘も制したし、決勝は3セットマッチ(2セット取った方が勝ち)なのでまあ負けないだろうと思ってのぞんだ1戦。相手はあかみねさん。

あれ?あれ?
点を簡単に取られる。

あれ?あれ?
何か追いつかない。

ギャラリーの歓声はすべてあかみねさんのものに。別にあかみねさんのプレーが派手なわけじゃないのだけれどもしっかりとコースをついてくる。

1セットを簡単に取られる。

おいおいおい、こっちは何時間練習したと思ってるんだ。奥さんと夜な夜な1日2時間はやってきたんだぞ。。。

2セット目もなすすべなく負け。負け!!ひーーーーー!

こうなるとやっぱり決勝トーナメントの最初のじゃんけんで負けててよかった。いきなりあかみねさんとだったらやばかった!

というわけで、負けたものの、最低限の目標である本戦出場のチケットはゲットしたので御の字。
 

本戦では絶対あかみねさんに勝ってやる。すさまじい練習をやってやると誓いつつ水道橋を後にしたのである。

(Part2に続く)

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