2014年8月7日木曜日

赤岳の頂を目指す③

美濃戸登山口からは二つのルートがあります。
北沢ルートと南沢ルート。
どちらも行者小屋という山小屋のところで合流することになって、そこから山頂アタックということになるのだけれども、南沢ルートは直接行者小屋に行くのに対し、北沢ルートはその日の宿がある赤岳鉱泉を経由します。
事前情報では、北沢ルートのほうが20分ほど行者小屋まで時間がかかるということだったけれども、不要な荷物を宿に置けるということでそちらを選択。この選択が2日目のドラマを生むことになることをこの時点では知る由もなかった。

北沢ルートは最初ずっと小石が大量にある道で山登り感が希薄で最初は文句ばかり言っていましたが、少し進むと綺麗な川を沿うように道が続き、川の音が大好き人間にとっては幸せな時間。帰りの南沢ルートはまさに山っぽかったけれども、北沢ルートのほうがオススメ。
行きは山々しい南沢ルートで早めに登山欲を満たし、帰りは川々しい北沢ルートで癒されるというのがいいのかもしれない。

さて2時間弱で行者小屋に到着。9:30頃だったかな。最初に勇者が提案してきた策では一日目はここで終了というものだったが、朝早くきたパターンではそれはない。おじいちゃんおばあちゃんとかになって昼出発ならちょうどいいのかも。



僧侶、遊び人とはちょっと前の丹沢・塔ノ岳登山で一緒したことがあって何となく体力を推し量れていたのだけれども、勇者とは初めてだったので、どれほどの実力かわからなかったのだけれども、ここまでの行程をまったく弱音を吐かずにきたのです。
自分も基本はどんなにツラくても弱音を吐かずに痩せ我慢したい派なんだけれども、この勇者、そんなことは微塵も感じさせない。ぐいぐいパーティを、それこそドラクエの如く引っ張っていく。
自分は僧侶、遊び人に「そろそろ疲れたんじゃない?休みます?」と本当は自分が休みたいのに姑息な作戦。まさに現代の諸葛孔明。
この二虎休言の計になかなか乗っかってくれなかったために、赤岳鉱泉につく3分くらいにほとほと疲れて「もう休みましょう!!」ってキレる5秒前(MK5)まで行ったのだけれどもギリギリ我慢してよかった。休んだのに3分後に到着するとか、イジメよりもかっこ悪い(ゾノ)。

さて、頂上まで行って帰るのには必要のない荷物を置いて、赤岳鉱泉を勇者一行は出発したのである。(続く)

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