2014年6月15日日曜日

ワールドカップスペイン代表

ゾンビがどれくらい蔓延したらワールドカップの開催は取り止められるのでしょうか。
一地域での蔓延くらいでは早々世界的なイベントが取り止められることはないでしょう。

その裏で着々とゾンビが増えていることも知らず、人々は熱狂するのでしょう。
ゾンビウィルスの蔓延は、はじめはゆっくりとですが、時が経つにつれて爆発的に広がります。

そんなこともどうでもいい。

スペイン代表がグループリーグの初戦オランダ戦に1-5という屈辱的な敗戦をしました。
オランダ代表にとっては2010年の、前回ワールドカップ決勝のリベンジの達成です。

スペイン代表のプレイスタイルである、ティキ・タカが完全に地に堕ちた瞬間です。
ティキ・タカとはお笑いコンビのティキandタカの略称ではなく、タカandティキの略称でもないです。簡単に言うと、短くて速いパスを回しまくって相手にボールを触る時間を減らし自分たちのボール保持時間を長くすることで相手にチャンスを与えず、自分たちだけがチャンスを得るという、攻撃&守備を考えた、合理的なサッカー戦術です。見ていて美しく、自分がサッカーに対して興味を取り戻したのもこれをおかげです(逆につまらないという意見もあります)。

これはスペイン代表というよりは本来はFCバルセロナ(以下バルサ)の戦術であります。スペイン代表の屋台骨はバルサの選手で構成されてます。
※昨日の先発のバルサ選手は、シャビ、イニエスタ、ブスケツ、ジョルディ・アルバ、ピケの5人でしたが、少なかったくらい。実際その後にセスク、ペドロが途中交代で入ってきました。

バルサはこのプレイスタイルによって、2008年~2013年に圧倒的な力で世界を制してきました。(厳密にはアレだけれども)

今年2013-2014シーズンでは、国内リーグも取れず、チャンピオンズリーグでもベスト8止まり。普通のサッカークラブから見ると成功なシーズンではありますが、近年のバルサにとっては屈辱的なシーズンでした。
まあ、そこそこ成績ではあるものの、内容がこれまでに比べると本当に悪いシーズンでした。

お笑いコンビ、ティキandタカの話に戻しましょう。
これまでティキ・タカ対策として、バルサの対戦相手のホーム試合のときは、わざとピッチ状態を悪くして、うまく速いパスをさせないということをしてきました。荒れたピッチ、乾いたピッチは本当にやりにくいものです。これによってバルサ全盛時代もたまに土をつけられていました。

ただし、ホーム試合ではピッチに水をふんだんに撒き、相手を完全にティキ・タカの術中にハメて、ボール保持率も70%以上とか普通には考えられないくらい相手を圧倒してきました。この保持率の計算がどうやってされているかわかりませんが、もっといってるでしょと思うくらい、相手に何もさせない、ボールに触らせないという痛快な試合を展開していました。最近のサッカー中継でもボール保持率(ポゼッション)についてよく語られるようになりましたが、これもティキ・タカの影響だと思われます。

しかしながら、2013-2014シーズンの今年はそうではありませんでした。アウェイ試合のピッチ対策はされて苦戦していましたが、地の利のあるホームでも大苦戦。相手にティキ・タカを分析されてきたのです。ガッツリとゴール前に人を並べられ、逆にあえてサイドを空けることでそこにばかりボールが入り、ボールが一見回っているように見えて結局ゴールを割ることはできない、という形です。

実際、昨日のオランダ戦では前半はオランダも前掛りになっていたためにティキ・タカは機能していて、ましたが、ファンペルシの華麗なヘッド(完全にフライングダッチマン)で追いつかれ、禿げたメッシの個人技にやられてから、守備を固められて何もできなくなりました。
こんなにも前半と後半で出来が違うのものか、と。

隆盛を誇ったシャビはもちろんイニエスタももう30歳と若くはありません。そしてメッシもいないスペイン代表では1-5という結果は納得というわけです。それでも、スペインなら、スペインなら、ということで仲間内のワールドカップ優勝国当てでは、スペインを推しましたが。
でも、まだスペインってFIFAランキング1位だったというのがびっくり。

来シーズンはバルサの監督も代わり、選手としてもバルサで活躍したルイス・エンリケが戻ってきますが、どうなるか楽しみです。バルサにはメッシもいますしね。それでもティキ・タカを続けるのかエッセンスを加えてくるのか?今シーズンのみのバルサの監督だったマルティーノの戦術もティキ・タカに自分のエッセンスを加えていましたが、失敗でしたけれどもね。

スペインの次戦スタメンが楽しみです。ティキ・タカを捨てるのか、それでも続けるのか。
まあ後者なんでしょうけれどもね。

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